業務効率アップ!部下のモチベーションの上げ方と仕組みづくり

マネジメント経験のある方なら、部下のモチベーション低下に悩まされたことがあるのではないでしょうか。やる気があまり感じられない部下やメンバーに、どう接すればよいか迷いますよね。褒めてみたり、𠮟ってみたり、様々な方法を試しても部下に響かない。いったい、どうすれば部下はやる気を出してくれるのでしょうか。この記事では、部下を持つ上司の方々に向けて、チームメンバーや部下の士気を上げる方法をご紹介します。

なぜ仕事へのモチベーションを上げなければならないのか

社員のモチベーション管理は経営陣や管理職の務めです。アメリカの心理学者、フレデリック・ハーズバーグは、モチベーションに影響を与える要因を「2要因理論」にまとめました。この理論によれば、昇進の機会や自己成長は仕事の満足感を上げる要因になり、会社の方針や管理者の質の善し悪しは満足度を下げる要因になります。つまり、経営陣や管理職の考え方や行動が部下のやる気を左右するのです。

近年は終身雇用制の終焉により、転職市場が活性化しています。労働者は、働いている企業に魅力がないと判断すればすぐに離職してしまうでしょう。反対に魅力的な企業だと労働者が判断した場合、その人材は同じ会社で働き続けてくれるはずです。優秀な人材を確保するためにも、社員のモチベーションアップは重要な人材獲得戦略です。

それでは、部下の仕事に対するモチベーションが上がらないのはなぜなのでしょうか。

モチベーションが上がらない理由

モチベーションが上がらない理由には、以下の3つが挙げられます。
目標にやりがいを感じられない、裁量権がない、職場の人間関係が悪い、の3つです。これはアメリカの心理学者、デイビッド・マクレランドが提唱した「欲求理論」に基づきます。

①仕事に対する目標にやりがいを感じられない

人には達成欲求があります。目標に対して達成できるか、できないかギリギリのラインが一番モチベーションが上がるとされています。仮に、簡単に達成できる目標や自分の能力では到底達成できない目標ではやりがいを感じられません。部下の能力でギリギリ達成できるラインと本人の希望の両方を考慮した目標を設定しましょう。

②仕事に対する裁量権がない

人には「他人に影響力を与えたい」という欲求があります。これを権力欲求といいます。仕事に裁量権がなく、誰からも認められず影響力を与えられない状況ではモチベーションが低下します。部下には、ある程度仕事を任せ達成状況に応じて褒めるようにしましょう。

③職場の人間関係が悪い

もう一つの欲求として、親和欲求があります。「他人に好かれ、自分を受け入れてもらいたい」という欲求です。職場の人間関係が悪く、協調性がない状況ではモチベーションが下がる可能性が高くなります。あまりにも行き過ぎた職場内での競争はなるべく避けるようにしましょう。

ここまでご紹介した「2要因理論」と「欲求理論」から、部下のモチベーションが上がらない理由が分かったと思います。では、上司は部下に対して具体的にどのような対応を行えばよいのでしょうか。

部下のモチベーションの上げ方

部下のモチベーションを上げるには、まず部下と面談する機会を持ちましょう。面談の中で「欲求理論」で紹介した3つの欲求のうち、どの要素が満たされていないかを知ることでモチベーション低下の原因を探ることができます。

達成欲求に不満があるようであれば目標設定を見直し、権力欲求に不満があるようであれば思い切って仕事を任せてみましょう。そして親和欲求に不満があるなら、職場が協調性よりも競争性を重視しすぎていないか振り返りましょう。

また「2要因理論」で説明したように、本人の成長実感を高めることも効果的です。普段から部下の行動や仕事の成果に対しフィードバックを行うようにしましょう。こうしたコミュニケーション頻度を上げることで、部下からの信頼度が高まり、上司・部下ともに仕事へのやりがいが大きくなります。

このようなモチベーションアップの取り組みは、人事評価制度を活用することで仕組み化できます。

モチベーションアップは人事評価も関連している


近年は環境変化が激しい時代になってきました。このような時代では、思い通りの結果を出すことが難しいため、成果を出す過程に対する評価も重要です。

成果を出せるようにするには、フィードバックを通じた過程への評価も重要です。成果を出すまでの過程に対して、何が良く何が悪かったのか、改善点は何かを評価面談で伝えるようにしましょう。評価を通じて部下の内省を促すことで、部下自身の成長実感が上がり、モチベーション向上につなげることができます。

結果だけを見るのではなく、フィードバックを促す評価制度を整えることで、結果が出にくい社員も次第に結果を出せるようになります。最近では「1on1」や「リアルタイムフィードバック」といった評価制度を取り入れる企業も増えてきました。こうした評価制度などの仕組みも活用しながらモチベーション管理を組織的に行っていきましょう。

仕事に対するモチベーションアップを図るには様々な試行錯誤が必要

部下と面談する機会を設け、部下の欲求をヒアリングしたり、努力した過程も評価したりすると、部下のモチベーションアップが図れます。仕事に対してやりがいをもってもらうことがとても大切です。最近では「OKR」や「目標管理」といった人事評価の仕組みを一元管理できる便利なシステムも増えてきました。組織的なモチベーションアップの仕組みを検討するなら、そういったシステムの活用も検討してみましょう。

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