人事部で働いている方や会社を経営している方などは、人事の課題を抱えることもあるでしょう。課題と向き合わずにそのまま放置してしまったら、新たな問題が出てきてしまうかもしれません。そこで、今回は人事の課題についてご紹介していきます。また、どうやったらその課題を解決することが出来るのか、その方法についても一緒に見ていきましょう。

会社に合った人材を確保

人事の課題の一つとして、会社に合った人材を確保するということが挙げられます。仕事内容に適している人材以外を採用してしまうと作業効率が悪くなってしまったり、利益を出すことが出来なくなってしまうでしょう。そのためにも、ただ求人を出すのではなく、まずはどんな人材が会社にとって必要なのかをしっかり考える必要があります。具体的な改善策を見ていきましょう。

1.会社の業務内容を見直す

人事部がしっかり会社の業務内容への理解を深めておくことにより、適切な人材像が見えてきます。「すでに分かっているから」とおざなりにするのではなく、人事部全員で求めている人材像を共通認識しておくことが必要です。また、業績などをチェックして、これからどこに力を入れていきたいのかを明確にすることも大切になります。

2.求人の出し方を考える

今までと同じような求人を出していても、会社が求める人材を発掘することは難しいでしょう。求人サイトや求人誌だけを利用している場合、SNSを使って求人情報を出すという方法もあります。通信機器に強い人材や若い人材を求めているのであれば、SNSをよく利用している世代の目に触れるように求人を出すのも有効です。人事部で話し合って、求人の出し方を見直してみましょう。変化を恐れず、新しいやり方を模索する姿勢が大切です。

3.焦って結果を出さない

求人を出してから面接を実施し、早く採用者を決めたいと思っている方もいるでしょう。しかし、応募者の人となりをきちんと見極めずに焦って採用してしまうと、会社と合わず途中で退社してしまう可能性が出てきます。そうなると、また一から人材を見つけなければいけません。それを避けるためにも、応募者を判断する時間は十分に取って適切な判断を心がけましょう。

適切な人員配置

人事部には、会社で働いている社員一人一人が適している部署に配置されているか確認したり、他の部署への異動を考えることが求められています。ここでは、どうしたら適切な人員配置をすることが出来るのかチェックしましょう。

1.会社の実情を正しく把握する

社員が活躍できる場所を見極めて人員配置をしていき、会社の業績アップに繋げたいものです。そのために、まずは会社の実情を正しく把握することが大切です。それぞれの部署に配置する人数が適切かどうかを確認して、時には人数を調整する必要もあるでしょう。また、社員の素質を見極めて実力を発揮できるのはどの部署か話し合うことも重要になります。

2.社員とコミュニケーションを図る

人事として会社を良くしていくためには、社員との円滑なコミュニケーションが必要です。新入社員をどの部署に配置するかを考えるときも、しっかりとコミュニケーションを取って相手を見極めていかなくてはなりません。また、すでに働いている社員の異動を考えるときには、面談を行う場合もあります。社員の話を聞きながら、これからどのようにしていくべきかを考えていきます。信頼関係を築くことが大事ですから、話しやすい雰囲気づくりを心がけるようにしましょう。

3.冷静に社員を評価する

人事部は、社員のことを冷静に評価して異動や昇進などを決めていきます。適切な判断ができるように、社員の能力をしっかり見なくてはいけません。日頃から社員のことをよく見ていなければ適切な判断が出来なくなりますので、業績だけではなく社内の雰囲気を読み取ったり、面談をすることは欠かせないでしょう。また、個人的な感情で社員の評価を決めることがないように意識することも大切です。

人材を育成する

人材を育成
人事部は新入社員を採用したり、社員の人員配置を考えるだけではなく、人材育成にも力を入れていくことが仕事になります。人材育成をしなければ、会社としての成長もストップしてしまうでしょう。ここでは、どのように人材育成をしていくべきか見ていきます。会社に合ったやり方を取り入れて、業績アップを狙っていきましょう。

1.社員のモチベーションをアップさせる

人材育成をすることの目的は、社員が自分の力を発揮しながら仕事をし、結果として会社に利益をもたらすことです。そのためには、社員が仕事に対するモチベーションを持っている必要があります。例えば、資格手当を取り入れれば、資格取得に向けて社員はモチベーションを高く持って行動していくでしょう。社員はやる気がアップし、会社としても社員が仕事に役立つ資格を取得することで戦力になるため、一石二鳥だと言えます。会社によって求めるものが違ってきますから、出来ることから始めていくと良いでしょう。

2.研修を行う

社員の能力を伸ばしていくためには、社内研修が欠かせません。仕事ができるようになることはもちろん、即戦力として会社で活躍するために必要なことを学んでいく場です。どのような研修を行っていくのか、よく考えながら企画することが重要になります。目標を設定し、どのくらいの時間をかけて行っていくかを決めるようにしましょう。

3.時間や費用を惜しまない

人材育成を行う上で、時間や費用を惜しんでしまうと中途半端な結果になってしまいます。人材育成に労力をかけて、一人の社員が長く働き続けられるようにしていきましょう。場合によっては、外部に依頼して研修を行う必要も出てきます。外部研修を担当する講師はプロですから、的確な指導が期待できるでしょう。

社員の健康管理

社員が健康でいることが、会社を発展させるために必要不可欠です。社員が体を壊してしまったら休みがちになったり、休職・退職に繋がることも考えられます。健康的に働けるようなサポートをしていくようにしましょう。

1.健康診断の結果を把握する

健康管理をするためには、社員が健康診断をしたときにその結果をしっかり把握しておかなくてはなりません。分かりやすいようにデータ化してまとめることで、どのように対応していけばいいかが見えてきます。

2.精神面に対してもサポートを

健康管理は体の具合だけではなく、社員の精神面に対してもサポートをすることが大切です。精神的な問題は見た目だけでは判断することが難しいため、社員から話を聞いたり相談窓口を作ると良いでしょう。相談を受け付けるときは社員が話を切り出しやすいように配慮したり、情報が漏れないように気を付ける必要があります。

3.運動プログラムを取り入れる

会社で働いていると、運動不足になってしまう社員も多いでしょう。それが原因で健康に問題が発生してしまうケースが考えられます。そういう時は、社員のために運動プログラムを取り入れて、運動不足を解消していくという方法もあります。講師を招いて直接レッスンを受けたり、オンライン上でリモートレッスンを受けたりするなど、会社に合ったプログラムを取り入れてみましょう。

課題を整理してより良い会社を目指す

人事部には会社に合った人材を確保したり、人材育成に力を入れるなど様々な課題があります。社員が働きやすい環境を作ったり、仕事内容に合った人材を採用することで会社に貢献することが可能です。経営陣と連携を図りながら会社が向かうべき方向をしっかり把握して、これからどうしていくべきかを考えるようにしましょう。

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