労働生産性(labor productivit)とは、従業員一人当りの付加価値額を示す指標である。労働の成果を投入した労働量で割ったもので、「一人当たりが生み出す成果」と「1時間あたりで生み出す成果」を示す。
・物的労働生産性=生産量÷労働者数(もしくは労働者数×労働時間)
・付加価値労働生産性=付加価値額÷労働者数(もしくは労働者数×労働時間)
個別企業・業界など比較に用いられる場合もあるが、国際比較にも頻繁に用いられるものでもある。公益財団法人日本生産性本部の「労働生産性の国際比較2020」によると、OECD(経済協力開発機構)加盟諸国の1人当たりの労働生産性(GDPベースの労働生産性)を比較した場合、日本は37カ国中、26番目(2019年)で、決して高い順位ではない。
しかしこれは国外からの就労者の多い国の指標が高くなる傾向があるので、国外からの労働者の少ない日本においては比較的低い結果となってしまう。