ヒューマン・エラー(human error)とは、意図しない結果を引き起こす人間の行動を意味する。「人的過誤」とも言われる。
エラーには下記の5つのタイプがある。
1)オミッションエラー:必要な仕事や手続きを遂行しないことが原因となったエラー
2)コミッションエラー:必要な仕事や手続きの遅れが原因となったエラー
3)必要な仕事や手続きの順序の誤りが原因となったエラー
4)必要な仕事や手続きの遂行の誤りが原因となったエラー
5)不必要なことを遂行したことが原因となったエラー
このようにエラー要因は、認知ミスや誤判断、動作ミス、忘却、気の緩みなどが考えられる。また、似たような言葉に「人災」があるが、これは人間の不注意が原因となった「災害」のことを指す。なお、わざとミスをするような故意の場合はヒューマンエラーとは言わず「違反」と呼ばれる。
厚生労働省の「労働災害原因要素の分析」では、労働災害の約8割にヒューマンエラーが含まれているという。事故防止を実現するためにも、ヒューマンエラーを減らす取り組みが不可欠といえる。