リカレント・エデュケーション(recurrent education)とは、学校を卒業した社会人が生涯に渡り、教育の機会と労働など他の活動の機会を交互に繰り返し行うことを指す。「リカレント教育」ともいう。
リカレント・エデュケーションには次のようなケースがある。
職業的なリカレント・エデュケーション:社会人が職業上において新たな知識や技術を習得する
公共的なリカレント・エデュケーション:職業上以外の日常生活で教養や人間力を向上させるために専門的な教育を受講する
リカレントエデュケーションの概念は、スウェーデン教育大臣オルフ・パルメ(Olof Palme)が1969年にベルサイユで開催された欧州教育大臣会議において紹介したのが始まりだ。彼はのちに首相になった。リカレント教育発祥のスウェーデンは、年齢に関わらず、誰もがいつでも様々な形態で気軽に学ぶことができる「学習社会」を実現している。
リカレントエデュケーションは生涯学習の具体的なあり方のひとつとして認知されており、OECD(経済協力開発機構)が中心となって、世界的な普及を促す継続的な取り組みを行っている。