対比誤差

対比誤差とは、人事考課において評価者が陥りやすいエラーのひとつである。対比誤差は、絶対基準ではなく評価者自身、または誰かを基準にして、被評価者を評価することで起きるエラーだ。被評価者の評価を過大にあるいは過小に評価してしまう危険性がある。

たとえば優秀なプレイヤーだったマネジメント（評価者）が、部下を評価する場合には、「何故こんな簡単なことができないのか」と自身の経験や実績と比較して部下を評価てしまい、結果的に過小評価になってしまう。
あるいは自身よりも優れたスキルをもつと感じる被評価者に対して、実際の評価以上に高く評価してしまうケースも考えられる。

つまり、評価者の得意分野においては比較的厳しくい評価となり、不得意な分野においては比較的甘い評価となる傾向がある。よって自身（評価者）と反対、または同じ特性を有する被評価者を評価する場合には、特に注意する必要があるのだ。
人事評価する際に、評価者が対比誤差に留意することが重要となる。