非正規労働者とは、期間を定めない雇用契約を結ぶ「正規雇用」の対義語であり、パートやアルバイト、派遣社員など有限期間で働く者のことを指す。また、厚生労働省職業安定局では以下の1~3に着目し、すべてを満たすものを正規雇用といい、それ以外を非正規雇用としている。(参照:厚生労働省)
1)労働契約の期間の定めがない
2)所定労働時間がフルタイムである
3)直接雇用(労働者派遣のような契約上の使用者ではないものの指揮命令に服して就労する雇用関係(間接雇用)ではない)である。
これら3つを満たしている者が正規労働者であり、それ以外は非正規雇用者となる。
また、非正規労働者の割合は各年齢、男女ともに上昇傾向にある。2019年のデータでは、非正規雇用者数が2,210万人と前年比84万人増となり、正規雇用者数は3476万人と前年非53万人増加している。
なお、「同一労働同一賃金」の導入により、同一の労働に対しては正規雇用労働者と非正規雇用労働者に関係なく、同一の、違いがあるなら違いに応じた賃金の支払いが求められる。