囚人のジレンマとは、個人が自分にとって一番最適だとおもう選択をした結果、全体が協力し合って選択した結果よりも状況が悪化してしまうことを示唆するゲーム理論モデルである。
1)自分が自白して相手が黙秘した場合は無罪、相手は懲役5年
2)相手が自白して自分が黙秘した場合は懲役5年、相手は無罪
3)双方とも自白した場合には双方とも懲役3年
4)双方とも黙秘した場合は双方とも懲役1年
全体をみれば、2人の黙秘による「懲役1年」が最適な選択だが、自白をすれば釈放という一番最適な可能性があるため、自白か黙秘かの選択で、ジレンマを抱えてしまう。
こういった考えは、さまざまな分野で起きる可能性があり、もともとは経済学の分野で使われていましたが、最近では経営や政治、軍事などあらゆる分野で応用されている。