
はじめに
社会人としてのスタートを切り、日々新しい学びと挑戦の連続の中で、大切だと感じるのは、「1on1面談」です。1on1面談は、上司と部下が定期的に対話を行う場ですが、ただの業務報告やフィードバックの時間にとどまらず、社員のエンゲージメントや成長を大きく左右する重要な機会だと感じています。実際に、お客様とお話する際にも、1on1面談に関するお悩みを抱えている企業様が数多くいらっしゃいます。そこで今回は、新卒1年目社員の視点から1on1面談の重要性についてご紹介します。
1on1面談がもたらす安心感と成長機会
新卒1年目は、仕事の進め方や職場の人間関係など、何かと不安を感じやすい時期です。日々の業務で悩みや疑問があっても、「こんなことを聞いてもいいのだろうか?」とためらうこともあります。しかし、定期的な1on1面談があることで、自分の考えを整理し、率直に相談できる環境が生まれます。
私自身も、1on1面談を通して、上司が相談に乗ってくれたことで、業務の悩みや課題を安心して話すことができ、日頃の行動についても具体的なフィードバックをもらえるため、自分の強みや改善点が明確になり、今後の成長につなげやすいと実感しました。
エンゲージメント向上につながる1on1
社員のエンゲージメントを高めるには、「自分は会社にとって必要な存在だ」と感じられることが重要です。1on1面談では、上司が自分の成長をしっかりと見守ってくれていると実感できるため、仕事へのモチベーションが向上します。また、上司との信頼関係が深まることで、困ったときにも相談しやすくなり、結果的に離職防止にもつながるのです。
特に、1年目の社員にとっては、「期待されていることを知る」「成長を実感する」「相談できる場がある」ということが、安心して働き続けるための大きな要素になります。1on1面談を通じてこれらが実現されることで、会社への愛着が生まれ、長く働きたいと思えるようになるのではないでしょうか。
1on1面談を実施する上での注意点
1on1面談を効果的に実施するための重要な注意点には、以下の3つが挙げられます。
心理的安全性を確保する
面談は、上司と部下の信頼関係がなければ、本音を聞き出すことはできません。ここでは、叱責や評価の場ではなく、安心して話せる環境を作り、批判せずに傾聴することが大切です。
目的を明確にする
面談は、「業務の進捗確認」だけでなく、「成長支援」や「キャリア相談」などの幅広い目的を持ちます。そのため、目的に沿った質問やフィードバックを意識し、単なる雑談や指示の場にならないようにすることが重要です。
部下主体で話せる時間を確保する
面談の場において、上司が話しすぎると、部下の成長や課題が見えにくくなってしまう可能性があります。そのため、オープンクエスチョンを活用して話しやすい環境を作り、適切なフィードバックで次の行動を促すことが重要です。
おわりに
新卒1年目社員にとって、1on1面談は「成長の加速装置」であり、「安心して働ける環境をつくる場」です。上司と定期的に対話することで、悩みを解消しながら前向きに働くことができ、エンゲージメントの向上や定着率アップにもつながると感じています。
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