コンサルタントコラム 奨学金奨学金バンク奨学金制度奨学金返済 給与を上げても定着しない時代──企業が今すぐ知るべき奨学金問題 「うちはちゃんと賃上げしているのに、若手が辞めていく。」そんな声を人事担当者や経営層の方から聞く機会が増えています。 物価上昇に伴い、多くの企業が賃上げを進めていますが、その裏で“昇給が生活を圧迫する”という矛盾が生まれています。背景にあるのは、奨学金の返還による経済的・心理的負担――。給与を上げただけでは救えない若手... 2025年12月2日 粕谷 麻衣子
コンサルタントコラム 人的資本経営働き方改革労務戦略人事 データが示す「働き方の真実」/人的資本経営の本質は、“成果”を可視化することにある 人事データの「可視化」は目的ではなく、出発点である 人的資本経営という言葉が一般化して久しい。多くの企業が「人材データの活用」「スキルの可視化」「タレントマネジメントの高度化」を掲げて取り組みを進めている。しかし、その実態を見ると、「データを集めること」が目的化し、経営の意思決定や組織変革に結びついていないケースが多い... 2025年12月1日 大野 順也
コンサルタントコラム pickupz世代オススメ人材育成 Z世代が本当に求めているのはSAFERモデル/「心理的報酬」という新しい概念 給与でも福利厚生でも満たせない企業に求める安心の正体 若手が会社を選ぶ基準が、ここ数年で明確に変わりました。かつて離職理由の中心だった「給与」「残業時間」「キャリアアップ」といった待遇は、もちろん今も重要です。しかし、待遇を改善しても若手の退職が止まらない企業が増えています。そこには、Z世代の「働き方」への価値観の変化... 2025年11月28日 大野 順也
コンサルタントコラム 人材マネジメント働き方改革大企業組織マネジメント 「大企業病」は中小にも感染する—自動車販売店の改革に学ぶ、無責任な責任者の構造 大企業病は“規模の病”ではない 「大企業病」という言葉を聞くと、多くの人は巨大企業の官僚主義や形式主義を思い浮かべるだろう。だが、実際には企業規模に関係なく、その病はどんな組織にも静かに忍び寄る。大阪のとある自動車販売店がかつて陥っていた組織崩壊の危機は、その典型である。 ワンマン体制が生んだ“考えない組織 同社が抱え... 2025年11月27日 大野 順也
コンサルタントコラム オススメソニー組織組織活性化 ソニー再生に見る組織活性化のポイント 前回のコラムで“経営者に関する心象風景”を紹介しました。今回は、ソニーを再生させた平井一夫氏に焦点を当てて、組織活性化のポイントをまとめました。彼の著作である「ソニー再生」のみならず、記者会見・講演等で発信されている公開情報を再整理し、再構成しています。 ソニーの状況 2025年10月17日時点の時価総額ランキングを見... 2025年11月26日 永島 正志
コンサルタントコラム OKR人材マネジメント企画戦略人事 OKR導入の光と影/ビジネスモデルと人材育成思想の整合性を問う OKRという“魔法の仕組み”への幻想 近年、MBO(目標管理制度)に代わり「OKR(Objectives and Key Results)」を導入する企業が増えている。OKRは、短いサイクルで高い目標を掲げ、組織全体でフォーカスを合わせる仕組みだ。ドミノ・ピザ ジャパンもその一社であり、OKR導入を機に個人評価制度を廃... 2025年11月25日 大野 順也
コンサルタントコラム 戦略人事文化組織マネジメント経営 戦略か?組織か?/「文化」が戦略を決め、組織を決める時代へ 「戦略は組織に従う」か?「組織は戦略に従う」か? 「戦略は組織に従う。組織は戦略に従う。」このフレーズは経営論の世界で長く語り継がれてきた。しかし実際の企業現場において、戦略と組織の関係はそんなに単純ではない。先日、ある大手食品メーカーの方と話をした。同社は業界のトップブランドとして知られているが、近年は新商品の開発が... 2025年11月19日 大野 順也
コンサルタントコラム 人事人事制度制度戦略人事 病院経営における人事制度改革と組織実行力の再構築 ― 医療方針・看護方針・経営方針の三軸を束ねる“理念”の力 ― 「医療の正義」と「経営の現実」の間で揺れる病院組織 病院経営は、他の産業とは決定的に異なる難しさを抱えている。それは「成果」や「評価」を一般的な事業会社のように数値化・定量化しにくいという点だ。人の命を預かる医療現場では、売上や利益といった経営指標だけで職... 2025年11月17日 大野 順也
コンサルタントコラム マネジメント人材マネジメント働き方改革戦略人事 働く自由と成果─これからの日本型人材マネジメントの転換点 柔軟性の時代に問われる“成果”という基軸 2025年、ロート製薬が発表した「ビヨンド勤務」は、日本企業の働き方改革の文脈において象徴的な出来事だ。週3日・週4日の勤務を選択し、残りの日数を複業や学び、社会活動に充てることを認める。勤務日数に応じて給与を3/5・4/5に設定しながらも、福利厚生や評価制度は週5勤務者と同等... 2025年11月13日 大野 順也