ERPとはEnterprise Resource Planning頭文字からとった略語で、「企業資源計画」という意味である。具体的には企業全体を経営資源を有効活用するという観点から、それらを統合的に管理し、経営や業務の効率化を図る手法のことを指す。また、その管理のためのシステムのことを意味する。
経営資源とは、生産や在庫、購買、物流、販売、会計、人事関連などのあらゆるものがある。これらを有効活用しようという観点から、システムを導入活用することで一元管理し、最適に配置・配分することで効率的な経営を行うことが期待される。
ERPの考えが普及した背景は、1990年に入り市場の拡大やグローバルマーケットの一般化などにより、企業に求められる要件も高度化したことが一因と思われる。たとえばグローバル対応や国際競争力の高いサービス・商品の提供など。
このような時流をうけ、「迅速且つ適切な意思決定」が求められるようになり、リアルタイムなリソースの管理法としてERPに注目が集まったとされる。
現在では、ERPを適切に管理するツールとして「ERPパッケージ」というアプリケーションも発展しており、「ERP」=「ERPパッケージ(アプリケーションソフト)」を指すのが一般的だ。