近年、OODAを採用している企業や団体が増えているとも言われています。しかし、OODAと聞いて詳しく知っている方はそんなに多くはないかもしれません。OODAには多くのメリットがありますが、一方でいくつかの欠点も指摘されています。そこで今回は、OODAの特徴や欠点などを解説する他、OODAが持つ欠点を補ってうまく活用する方法も紹介します。
OODAは明確化されていない工程に最適なフレームワーク
OODAとは、アメリカ人によって発明された意思決定をする際に用いられるフレームワークであり、情報収集、状況判断、意思決定、実行という4つのステップから成り立っています。同じフレームワークとしてはPDCAがあり、比較されることが多いのですが、その用途は大きく異なっています。PDCAは本来、工場の生産性を向上させる目的で開発されたフレームワークです。工場での生産における効率やスピードを向上させるといった改善を実行させるには最適なフレームワークと評されています。しかし、工程が確立されていないものに対しては効果はあまり期待できないとも言えます。 一方、OODAの場合は、現状得られている情報を元に最適と思われる判断をし、速やかに実行に移す事を目的としています。そのため、PDCAのような業務の見直しではなく、新商品を開発するなど特に決まっていない作業工程に対しては適しているフレームワークと言われています。
過去の失敗例が活かされない可能性がある
OODAの欠点とし言われているのが、精査や改善のフェーズが後回しになってしまうという事です。PDCAでは計画を策定し実行した後は、それに対してチェックを行い改善策を提示するまでが一つのサイクルとなっています。しかしOODAの場合は、PDCAのサイクルとは正反対
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