ワークシェアリング(Work Sharing)とは、1つの仕事を2人以上の従業員で分担して行うことを意味する。「仕事の分かち合い」と訳されることもある。主な目的は、社会全体の雇用者数の増加、育児・介護と仕事との両立などである。
ワークシェアリングはつぎの4種類に分類できる。
1)雇用維持型(緊急避難型):企業の一時的な経済状況の悪化に対応するべく、各従業員の労働時間を短縮し、より多くの雇用者数を確保する
2)雇用維持型(中高年対策型):中高年層の離職を減らすため、各従業員の労働時間を短縮し、より多くの雇用者数を確保する
3)雇用創出型:失業者に職を提供すべく、国・企業単位で労働時間を短縮し、新たな雇用を生み出してより多くの人々に職を提供する
4)多様就業対応型:多様的な勤務体系を提供することで、ライフスタイルに合わせて働ける職を提供する
■ワークシェアリングのメリット
・自己研鑽の時間が設けられる
・余暇増加にともない消費が活性化する
・家族や友人と過ごす時間が増える
・心身ともに休養できる
■ワークシェアリングのデメリット
・給与ダウン
・労働者数の増加にともない、社会保障費や従業員育成コストが増える
・給与計算の増大