クラウドRPAの内製化をするメリットとデメリット

少子高齢化によって労働人口は減少し、どの企業も人手不足になっています。そんな中注目されているのがRPAです。RPAとはロボットによる業務プロセスの自動化です。つまり人間が行う作業をロボットが代わりにやってくれるという事です。ではクラウドRPAの内製化をするメリットとは何かというと色々あるのでデメリットと合わせて具体的に詳しく見ていきましょう。

メリット①コスト削減に繋がる

クラウドRPAの内製化をするメリットは色々あります。まずRPAにかかる費用を大きく削減する事が出来るという点です。RPA導入時に外注すると、開発だけでなく保守そして運用にも費用がかかります。つまり初期コストが大きくかさむだけでなく、ロボットを動かし続ける限り恒常的に費用がかかるという事です。

しかし社内にRPAを開発出来るスキルを持つエンジニアがいて内製化が可能であれば、ロボットの設計から開発そしてテストに運用まで全工程を社内だけで完結させる事が出来、その結果開発コストを低く抑えられ、経費の削減に繋がります。その為簡単に開発出来そうな単純なRPAであればわざわざ外注等せずに、自社で開発してしまった方が良いです。

もちろん内製化しても、技術者の育成や社員の研修等の学習費用等は一定額かかります。それでも外部に委託するよりかはかなりリーズナブルですし、保守や運用等追加の費用もかかりません。さらに中長期的に見れば、自社社員だけで開発から運用まで対応出来るようになる為、コスト面でのメリットはかなり大きいです。

メリット②現場のニーズに合ったロボットを導入する事が出来る

RPA導入の際に外注をしてしまうと、外部の人間と何回も話し合いながら、どういうロボットにするかを決めていかなければなりません。しかも、外注だとお金がかかるだけではなく、意思疎通に時間もかかりますし、会社の担当者とロボット制作会社だけでどんどん話が進んでいってしまう事もよくあります。その結果現場の声が反映されなかったり、わずかな認識のずれによって自分達が考えていたものと異なるロボットが完成してしまう事もあり、そうなるとせっかく費用をかけてRPAを導入したのに台無しです。

しかしRPAを内製化すれば、現場で働く人の生の声が直接開発エンジニアに届く為、現場のニーズに合ったロボットを開発する事が可能です。しかも導入後、作業途中で何か修正点が見つかった場合、外注だと僅かな作業工程の変更にもわざわざ依頼しないといけませんし、修正されるまでけっこうな時間と費用がかかってしまいます。しかし内製化すれば開発エンジニアに報告するだけですぐに修正出来るので非常に便利です。

加えて外注の場合、改修ごとに契約するという形になる為、非常に手間がかかり面倒ですし、その間業務は止まってしまうので効率も悪いです。しかし内製化すれば、自社内で全て済ます事が出来るので契約の問題は一切発生しません。
さらに時間もお金も余計なロスなく柔軟に対応が出来る為、細かい修正が沢山必要になっても、気軽に対応出来て便利です。このように現場での作業をやりながら、細かい微調整を何回も繰り返し変更をしていくという方法は、内製化したからこそ可能な方法です。

メリット③部署ごとにRPAの開発や運用をする事が出来る

RPAにはパソコン1台から導入可能なタイプや、ユーザーごとにライセンス提供をしているクラウド型等があります。その為大きな現場はもちろん、小規模な現場での業務でも簡単に運用出来るというのもメリットの1つとして挙げられます。しかも専門的知識を必要とせず、誰でも扱えるようなツールも沢山あるので、非常に使い勝手が良いというのも魅力です。
その為自動化させたい業務を現場でいくつか洗い出したら、あとは必要な分だけ導入すれば良いだけなので無駄もなく非常に効率的です。さらに各部署ごとにRPAの開発も出来てしまうので、部内でしか分からないような細かい所まで調整する事が出来て、かなり役に立ちます。

メリット④知識や情報を蓄積する事が出来る

RPAを内製化する事で、社内でRPAに関する知識や情報を蓄積する事が出来るというのもメリットです。内製化する場合、人材を確保したり、時間と手間やお金がかかり面倒くさいからと言って全て外注化してしまうと、いくら素晴らしいロボットが完成しても、自分達の知識や情報の蓄積にはほとんどなりません。
もちろんロボットを導入して仕事の効率が上がりさえすれば良いというのであればそれでも問題ありませんが、短期的な利益だけでなく、中長期的に自社の発展を考えているのであれば、RPAに関する知識や情報を蓄積出来る内製化を選択した方が良いです。

内製化する事で、ロボットを作れば作る程自社に知識や情報は蓄積されていき、それが会社の貴重な財産になります。そしてロボットを開発する技術力はどんどん上がり、よりスピード感を持って優秀なロボット開発を行う事が出来るようになります。
また蓄積されるのは知識や情報だけではありません。開発を進める事で、社内にRPAを使いこなせる優秀なエンジニアも育ち、企業全体の業務の自動化や効率化もより進んでいく事になるというのも大きなメリットです。

デメリット①担当者は既存業務との兼業になる恐れがある

自社でRPAの内製化を行う場合、担当者はRPAの開発だけに集中出来るというケースは少ないです。大抵今までの仕事との兼業という形になります。その為、担当になった人は普段の仕事に加えてRPA開発をしなければならなくなり、中々開発が進まないというケースも珍しくありません。
それならRPA開発に専念させてあげれば良いのではと考える人もいるかもしれませんが、優秀なIT人材は数が少なく、他のインフラやネットワーク、業務システムの開発等もしなければならない為、RPA開発だけやるという訳にはいきません。このように従来の仕事との兼ね合いが難しいというのがデメリットです。

それにRPA担当者を任されたエンジニアも、RPA開発は初めてという人がほとんどです。その為開発に必要な知識を一から身につけなければなりません。その結果、開発担当者に大きな負担がかかってしまう恐れがあります。体調を崩して短期間で担当者が交代というような事も起こりかねません。仮にこうした事が起きてしまうとRPA開発は計画通り進まず遅れる可能性がありますし、コストもかかり続けてしまうので、なるべく開発者が途中でリタイアしても開発が止まらないように複数人教育しておくという事が重要です。

デメリット② RPAの専門家からアドバイスをもらえない

RPAを外注する場合、RPAのプロが色々丁寧にアドバイスをくれたりします。例えばどういう作業にRPAを導入すると仕事の効率が上がるのかや、保守性の高いロボットを開発する為には何が必要なのか、他にもRPAを導入して上手くいかないパターンや、導入時にぶつかる壁等をアドバイスしてくれるので非常に助かります。

しかしRPAを自社だけで内製化するとなると、当然こうしたアドバイスを一切もらう事が出来ません。しかもノウハウも全くない為、ゼロから開発者を教育育成しマネジメントしなければなりませんが、ただでさえIT人材は不足している為、人材を確保するのも難しく大変です。
さらに開発途中で何かトラブルが起きたり、壁にぶつかった時も、全て自分達だけで解決しなければならないので、RPAの内製化にはある程度の時間と費用がかかるという事は覚悟しておく必要があります。

クラウドRPAの内製化は業務効率化や生産性向上の為の大切なツールで沢山のメリットがある

クラウドRPAの内製化をするメリットは、コスト削減や現場のニーズに合ったロボットを開発出来たり、自社にRPAの知識や情報を蓄積出来る等色々あります。一方担当者は既存業務との兼業になり疲弊する恐れがあったり、専門家からアドバイスをもらえない等のデメリットもあります。しかし、RPAは業務効率化や生産性向上の為のツールとして注目されているので、まだ導入していない企業は導入の検討をしてみると良いでしょう。

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