二重就業とは、一つの企業に就労(雇用)されていながら、他の職場でも就労している状態を指す。近年、時短や週休2日制、ネットの発展、就労形態の多様化などにより、副業として正規の就労以外の労働をおこなうケースが増えている。
昔は多くの企業は副業や兼業を規制しており、厚生労働省が出すモデル就業規則でも「許可なく他の会社などの業務に従事しないこと」との記載があったが、2018年1月に改定された「モデル就業規則」では、原則容認する旨が記載されている。なた、二重就業禁止は、法律で制限されていない。よって所属する会社のルールで異なることになる。
近年は、労働者の労働ニーズの多様化に対処し、潜在的なキャリア開発の誘発、残業時間の減少による手当の減少に対する対策、新規ビジネス創造の機会創出などの側面から、副業に寛容な企業が増加している。
また副業と兼業は、とくに明確な違いはなくこれらを区分する定義は法律上存在しない。