取締役とは、株主から会社経営を委任された者のことであり、取締役会の構成員として以下のような職務を担う。1名以上を選出する必要があるが取締役会を設置している場合には、最低3名の取締役が必要となる。
1)会社経営における業務上の意思決定を行い、代表取締役にその執行を委任する
2)代表取締役の業務執行の監督
3)代表取締役の選任、解職
4)その他重要な業務執行についての意思決定
近年、取締役会のスリム化や、取締役会の形骸化を防ぐ目的として、執行役員制度の導入や委員会設置会社への移行、社外取締役の受け入れが進んでおり、取締役の権限や職務も多様になってきている。社外の人材の視点を取り入れることで、経営に透明性をもたらすことが期待されている。
取締役の選出は株主総会の決議でなされる。任期は、原則2年と定められているが、委任契約による契約なので、「相互解除の自由」の大原則が認められている。よって取締役は、いつでも辞任でき、いつでも解任される可能性もあるということだ。