スケールカーブとは、企業の生産規模に比して1単位あたりの生産コストが軽減されていく状態を示したカーブのことを指す。グラフのX軸は「累積供給量」、Y軸は「1単位あたりのコスト」となる。
活用される場面は、たとえば経済規模が大きい業界などで、企業を生産規模の大きい順(=コストの低い順)に並べていくことにより、市況がどれくらい変化すれば、どのレベル以下の企業が赤字に陥ってしまうかを判断する手法として用いられる。赤字に陥る判断とは、すなわちコスト削減圧力にどこまで耐えることができるかを判断するということになる。
おもに用いられる業界には、紙パルプ業界、化学工業などがある。
ほかにも、市況を読んだM&A戦略や、業界内でのコスト競争力を比較する際に原価低減の試算を出す際などに活用される。