オフショアリング

オフショアリング(Offshoring)とは、オフショアともいい、企業の一部業務を、またはすべてを海外に委託・移管することだ。目的は、コスト削減などである。オフショアリングする際は、海外の企業に委託するケースと、現地法人を設立して現地で人材を採用するケースとがある。
コスト削減できる理由は、インターネット普及を背景にした通信コストの低下や、人件費の削減、時差を活用することによるロスタイム削減などが考えられる。
従来では、工場の製造や生産領域など、比較的単純な作業領域においてオフショアリングをすすめてきたが、近年では、現地の人材の質向上などにより、研究開発や設計といった専門的な業務や、専門的な知識が必要とされるコールセンター業務、バックオフィス業務など、委託範囲が拡大する傾向にある。
急速にオフショアリングが進んだことをうけ、アメリカなどでは国内の雇用が流出したため、雇用問題として政治問題化している。

日本においてのオフショアリングは、コスト削減の目的のみならず、少子高齢化による労働人口減少問題を解決する策として実施されている場合も多い。