AQとは逆境(Adversity)と指数(Quotient)の頭文字をとった略であり、直訳すると「逆境指数」となる。ハーバードビジネススクール客員教授のポール・ストルツ博士によって考案されたもので、日常の中にあるさまざまな逆境に対する対応力を表した指数をAQという。
人の逆境に対する反応は、次の4つのCoreと呼ばれる要素が組み合わさって決まる。
・コントロール(Control)
・責任(Ownership)
・影響の範囲(Reach)
・持続時間(Endurance)
である。
また逆境への対処方法のタイプは「脱落組」「キャンパー」「登山家」の3つに分けられるとされる。
企業に属する従業員の多くは「キャンパー」タイプであり、現状に安住しようとしたり、逆境から逃げ出したりするタイプだとも。
だが、当然逆境から逃げていては、いくらIQやEQが高くても成功にはたどり着きにくい。変化の激しい現代の組織で求められるのは、頂上を目指す「登山家」タイプの人材だと言われている。
AQの分類は以下のようになる。
レベル1「エスケープ(Escape)」:試練に直面すると逃避する
レベル2「サバイブ(Survive)」:なんとか生存する
レベル3「コープ(Cope)」:ただ単に対処する
レベル4「マネージ(Manage)」:逆境を管理して解決へ向けて動く
レベル5「ハーネス(Harness)」:逆境をバネにさらなる成長をする