アンカリング効果とは、最初に印象に残った数字や物が、その後の判断全体に影響を及ぼす心理作用のことを指す。これは認知バイアスという、偏見や先入観の一種である。アンカリングの作用は強力で、マーケティングやプロモーションなどによく用いられている。
そもそも「アンカー」の意味は「錨をおろす」の「錨」のことを指し、固定する、最終走者、頼みの綱などを意味する。
情報が不足している不確実な事象を予測する際、特定の情報を頼ったり重視して最終的な決断まで過度に注目、基準としてしまう事象を「アンカリング効果」という。
例えば、野菜を買おうとしている人がいたとする。そのとき大きな見出しで「こだわりの産地の野菜が今日だけ特価」という第一情報をインプットすると、それが判断基準となり、賞味期限は判断基準となりにくい。 これはアンカリング効果の一種と言える。
このようにアンカリング効果は、マーケティングによく用いられている。