稟議制度とは、日本企業でよく用いられる、承認や決裁をもらうための書類を回す意思決定プロセスである。
具体的な流れは、
・ 下位者からの決済依頼が、上位者に提出され当該上位者が決済
・更に上位の決裁者に回覧されて決済を受け、更に上位の決裁者に回る
・最終決裁権限を持つレベルまでこの他段階プロセスを踏んでいく
このようなプロセスは、組織内でのヒエラルキーを重んじる日本独自の仕組みと言える。
稟議制度のメリットでメリットは以下のとおりである。
メリット:決済事項に関して最終決裁者までの各階層の決裁者全員が情報を共有できる
会議開催の手間が省ける
デメリット:決裁まで多くの社員が介入するため、時間を要する事や責任の所在が曖昧になる
昨今は、稟議制度そのものの見直しや、決裁までの時間の短縮を実現するシステムを導入するなど、見直し・改善を図る企業も増えている。