ナレッジワーカー(knowledge worker)とは、ナレッジ(知識)とワーカー(労働者)を合わせた造語で、オーストリアの経営学者・社会学者であるピーター・ドラッカーが提唱した言葉である。ナレッジワーカーは、知識によって企業に付加価値を生み出すことのできる労働者のことを表し、知的生産物を創造する労働者に用いられる言葉だ。
製造に従事する労働者(単純労働者)に対する対立概念でもある。
ナレッジワーカーの言葉が生まれた背景には、世界的な経済発展による金融工学の進歩、コンピュータ技術の躍進などにより、従前の形のあるものを生産する労働から、形の無い知的生産物を創造する業務に、多くの労働者がシフトする現象が発生したためである。
ナレッジワーカーは、時間や空間の制約を受けず、IT環境などを駆使して業務に従事できる。コンサルタント、金融業界で高度な金融工学を駆使するディーラー、ITエンジニアなどがナレッジワーカーの代表的な職である。