ナッシュ均衡とは、数学者ジョン・フォーブス・ナッシュによって考案された、ゲーム理論という経済用語のなかのひとつである。ゲーム理論の基本は、利害関係にある者たちが、皆にとって良い結果を得るための方法を導き出すことだが、ナッシュ均衡とは、お互いが利害関係を重視するあまり最も効率が良い選択ができず、両者とも合理的な選択だと思える立場で均衡が取れている状態(均衡状態)のことをいう。
ナッシュ均衡の例として「囚人のジレンマ」が挙げられる。(個人の最適化を図ろうとした選択が、結果として全体の最適な選択とはならないというゲーム理論のモデル)