要員計画とは、事業計画に基づいて策定された事業に必要な人材の確保や、不要な人材の整理などを計画することをいう。英語では「manpower planning」や「human resources planning」ともいう。要員計画は、単年度ごとに立てられることもあれば、長期の要員計画を定めたうえで、それを基準に要員計画をすることもある。
計画において考慮されるのは、必要な人数(量的な部分)だけでなく、どのような人材が必要なのか(質的な部分)といった点である。
量的な部分を算出する方法には次の2種類がある。
ボトムアップ方式:経営計画や利益計画といった企業の戦略に基づいて、要員を人件費と採算の側面から算定する方式(ミクロ的手法)
トップダウン方式:「労働分配率」「損益分岐点」などから必要な人員総数を決め、それを各部門、職種、階層に割り振っていく方式(マクロ的手法)
質的な部分を算出する方法は、経営計画や業務分析、従業員調査の結果から「あるべき人物像」を定め、現在の従業員の状態とのギャップから算出する手法がある。
経営環境の変化が著しく終身雇用が崩壊した昨今においては、中長期の要員計画策定が困難になっており、人員整理の面でも着目されている。