ヒューマン・リソース(human resources)とは、頭文字をとってHRともいわれる「人的資源」という意味になる。
HRは人間を単なる「労働力」とみるのではなく、会社が持つ資源であるという考え方である。
経営資源には、モノやカネ、情報などがあるがその一翼を担うのが「ヒト:人的資源」という位置づけなのである。
人事部のミッションは、労務管理や給与管理だけではなく、人的資源である「人材」が最大限のリターン(会社業績への貢献)を生むような人材戦略の策定(リソースの運用戦略)や、人材戦略の実行(リソースの運用実施)をすることがコアミッションなのである。
かつては欧米でもPersonnel Department(日本における人事部という意味あい)という呼称が多かったが、今ではほとんどHRを名乗っている。
また、HRは「人的資源の獲得」「人的資源の動機づけ」「人的資源の育成」「人的資源の定着」の4大使命を達成するために存在していると説明する会社もある。