評価面談とは、期初に設けた計画や目標の達成状況を振り返るとともに、一次評価の伝達をおこなう面談のことを指す。評価面談を実施する目的は、評価を伝達することだけでなく、成功要因や未達成の失敗要因を分析し、次期の改善策を共有することである。
評価面談のポイントはつぎの3点である。
1)本音で話せる環境つくり
・十分な時間を確保し、中断されないように業務を済ませておく
・プライバシーに配慮し静かで落ち着いた面談場所を確保
・リラックスして、真面目に話し合えるレイアウトで着席
・部下全員に公平に実施
2)評価内容や自身の課題に対する納得感を引き出す
・目標管理シートや評価シートに沿って評価を実施し根拠を説明
・被評価者の観察記録簿を活用するなど事実の確認を行なう
3)面談後のフォロー
・業務の指示や割り振りなど日常のマネジメントを通して改善策の取り組みを支援
・日常のコミュニケーションを通して、改善策の取り組みの進捗度合いを確認
なお、人事評価をする際、評価者は心理的なバイアスが生じることによる評価誤差(エラー)に陥らないよう注意する必要がある。