PERTとは、Program Evaluation and Review Techniqueの略字で、プロジェクトの工程計画および管理の手法のひとつである。複雑なプロジェクトの全工程を構成する作業間の関連性をモデル化することで、リードタイムを算出し、そのリードタイムの短縮を図ることを目的とする。1950年代、アメリカ海軍で弾道ミサイル開発のプロジェクトのために考案されたといわれており、その成功によって世界中で活用されるようになっていった。
具体的には、土木建築工事の工程管理、研究開発、ソフトウェア開発などのスケジュールを短縮化するときに用いられる。
PERTの作業手順を以下のとおりである
1)作業を分解、洗い出す
2)作業間の前後関係の明確にする
3)作業に要する時間を予測する
4)それららの作業を矢印でつなぎ、すべての工程をネットワーク図で表し、総作業時間を見積もる
5)クリティカルパス(最長となる重大な経路)を発見し短縮化を試みる
クリティカルパスとは、後ろの工程に進むため絶対に外せない重要な作業や、遅れてはならない作業を繋いだパスを指す。
このクリティカルパスを短縮化することが、全工程のリードタイムを短くすることにつながる。
逆に、クリティカルパス上にない作業で遅れが出ても、全体の行程には影響しないと考えられる。