完全失業者とは、15歳以上の労働意欲がある人のうち、職に就きたくても就職先が決まらない人のことである。日本の労働力調査(統計)においては、15歳以上の人口を原数値とし、労働力人口と非労働力人口を算定している。このうち労働力人口は「就業者」と「完全失業者」に別けられる。
完全失業者とは、以下の3つの条件を満たす者である。
・仕事がなく、調査週間中にまったく仕事をしていなかった(就業者ではない)
・仕事があればすぐ就くことができる状態である
・調査週間中に仕事を探す活動や事業を始める準備をしていた(過去の求職活動の結果を待っている場合を含む)
また、15歳以上の人口から非労働力人口を差し引いた数(労働力人口)に占める完全失業者の割合を「完全失業率」という。日本の完全失業率は、世界各国で発表されている中でも低水準を保っている。