マインドシェアとは、消費者の心(マインド)の中に占める特定の企業ブランドや商品ブランドの占有率(シェア)のことである。あるいは、消費者の心理にある自社ブランドが占める重要度とも言える。
マインドシェアを測定するための直接的な方法はないが、具体的な代用方法としてよく用いられるのは純粋想起率を調べるというものだ。
これは、「○○と言えば」で想起されるものを順番に記録しておき、最も初めに想起されるブランド(トップオブマインド)のシェアをもってマインドシェアとする方法だ。例えば「ファストファッションと言えばどこを思い浮かべますか」といった質問で、最初に頭の中に浮かぶブランドをひとつ答えてもらったときの割合のことである。
自社の事業が顧客の役に立っているかどうか、どうすればわかるのだろう。
その成果は今年度の利益のなかではなく、顧客のマインドシェアやハートシェアに反映されると考えられている。
よって、マインドシェアやハートシェアを着実に伸ばしている企業は、必然的に市場シェアや収益性も向上させることになる。