PMIとは、Post Merger Integrationの頭文字をとった略字で、経営統合(M&A、合併・買収)にともない計画したシナジー効果を獲得するためのプロセス統合と、マネジメントを指す。PMIの対象範囲は、統合を正式に決意した基本合意から統合実行フェーズまでの全プロセスとなる。
PMIの対象範囲は以下のとおりである。
・基本合意
・デューデリジェンス
・最終合意
・統合準備
・統合実行
PMIでは統合する領域をいくつかの要素に分けて検討し、限られた時間の中でどの順序や程度で統合させていくかを決定し、実行していく。
統合する領域は以下のようになる。
・経営戦略
ビジョン、戦略、ビジネスモデル、マーケティング、競争優位性など
・管理体制
組織、会計制度、業務管理、人事制度、コンプライアンスなど
・運用体制
業務、システム、従業員意識など
なお経営統合における効果を、確実に、そして最大限に発揮させるためには、統合することに対する阻害要因等の検証を初期の段階で行い、それらの解消を反映させた統合マネジメントを推進することが重要とある。
とくに両社の企業文化の違いや、従業員の意識をどのようにマージしていくかは重要なテーマだと言える。