XY理論(エックスワイリロン)

XY理論とは、theory X/Y（X理論・Y理論）のことを指す、アメリカの行動科学者であるD.マクレガーによって提唱された理論だ。
組織管理における人間観の理論のことで、X理論とY理論は対立的な理論となる。
X理論は、性悪説に基づいた理論で古来からの人間観でもある。人間は、本来怠け者で責任を回避したがり、安全を好むため、企業が仕事に従事させるためには強制・命令・処罰が必要という考え方だ。
一方のY理論は性善説に基づいた理論で、生まれながらにして仕事好きで、目標のために進んで働き、条件次第で献身的に目標達成に貢献し、責任をとろうとするいう考え方である。

これまでの企業経営者は、X理論を基にした考え方をすることが多かったが、近年では、経営者の責務は「従業員が各自の目標を達成する条件や環境を作り出すこと」というY理論が主流となりつつある。
また、X理論とY理論のいいところを融合した「Z理論」という考えも出てきている。