同調(現象)とは、個人が集団・他者の基準や期待に沿って、判断や態度などの「行動」を変化、同調させることである。例えば、学校の教室内で起こる集団いじめがそれにあたる。

同調現象が起きる際に働く動機付けには「規範的影響」および「情報的影響」の2種類がある。
1)規範的影響
他者からの罰を回避したいという動機に基づいて、集団規範に合う行動をとるようになることであり、自分の下す判断を「正しい」と思わないままに同調する場合の「追従」がそれにあたる。
例えば、職場において最も支配力のある社長や管理職者の意見に対し、部下が異を唱えたくとも、恐ろしくて言えない場合などである。

2)情報的影響
より適切な判断や行動を取りたいという動機に基づいて、他者の持つ情報を参考にすること。
例えば、ある人を尊敬している際、その人物と同じでありたいという「同一化」から、自分の信念、態度、行動が変化していくことがそれにあたる。

同調(現象)が起きると、異論に対しては、論理ではなく個人・人身攻撃で反論され、沈黙を強制される「同調圧力」が起きたり、また自分に異論があっても、他に異論がないようならば、異論の表明を控える「自己検閲」が起きたりする。

特に揉め事やいさかいを嫌って物事をすべて円満に収めることを重視している人達にとって、慣習や常識(暗黙の了解)に支えられた同調圧力は「善」「正義」見なされる傾向があり、正しさ・安全性の程度の指標としての意味をも持っている。

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