コーチング(coaching)とは、人材育成の手法のひとつである。主に質問を繰り返しながら相手の話に耳を傾けコミュニケーションをとることで、相手が目標を達成するために取るべき行動を自ら選択していくことを促し、自律的な選択・行動を誘発する手法である。
コーチング、コーチの語源は、英語の馬車(coach)であり、馬車に乗った人を目的地まで連れて行ってくれることから転じて「人を指導する」という意味で使われるようになった。人を指導するという意味で使われるようになったのは、1800年代頃、大学で学生に指導する個人教師を「コーチ」と呼ぶようになり、1880年になるとスポーツの世界でも「コーチ」という言葉が使われるようになった。そしてその後、ビジネスにおいても「コーチング」という言葉が浸透するようになった。
ビジネスで用いられるようになった背景には、自律型の人材が求められるようになったことや、部下のスキルを引き出すことがマネジャーの役割として求められるようなったことなどがある。