くるみんとは、厚生労働省が認定する、従業員への子育て支援事業のことである。
少子化対策として子育て支援、女性の社会進出などを推し進める取り組みをしている企業で、厚生労働省が定めるある一定の要件をめる一定の要件を満たしていれば認定してもらえる制度である。2007年に施行された。
「次世代育成支援対策推進法」に基づき、厚生労働大臣より送られる認定の愛称のことを「くるみん」という。
※次世代育成支援対策推進法とは、企業・国・地方団体に次代の社会を担う子どもの健全な育成を支援するための行動計画を策定することを求めている法律のことだ
くるみん認定制度が生まれた背景にあるのは、日本において深刻な問題となっている「少子化」である。少子高齢化がすすみ、働く世代が減少しているため「仕事と子育ての両立支援」が、重要な課題となっているのである。
企業がくるみん認定をもらうためには、「次世代育成支援対策推進法」に基づいた行動計画の策定・届け出をする必要がある。そうして行動計画に定めた目標を達成するなどの一定の要件を満たすことができれば、「子育てサポート企業」として認定を受けられる。
また、2015年4月1日より、さらに高水準の取り組みをおこない一定の要件を満たした企業には、優良な「子育てサポート企業」として特例認定「プラチナくるみん認定」が与えられるようになった。
くるみん認定を受けた企業は証として「くるみんマーク」を、プラチナくるみん認定を受けた企業は証として「プラチナくるみんマーク」を使用することができ、広告などで子育てサポート企業であるということをアピールできる。
厚生労働省から認定される基準の一例には
・男性の育児休業取得者が7%以上いること
・女性の育児休業取得率が75%以上あること
・タイムの労働者の法定時間外・法定休日労働時間の平均が各月45時間未満であること
などの基準がある。